初心者のための同人誌作り方講座「同人師。」

3年間同人活動を行った元同人作家が伝えるコピー本、オフ本、ペーパー等の、同人誌の作り方サイトです。

初心者のための同人誌作り方講座「同人師。」

カテゴリー:マンガの描き方

@-マンガの道具紹介:ホワイト・枠用のペン・筆

宇部流ですが、アナログマンガ原稿の描き方講座です。

次に進む前に道具の一部を紹介しておきます。
ここに紹介する道具は個人的に使っているものの一部ですので、道具は個人の好みによって揃えてください。

【ホワイト】
ちょっとした修正をする時に使う。
大幅に描き直す場合(コマ単位など)には切り貼りをした方がよい。
ドクターマーチン ブリードプルーフホワイトやポスターカラーなど。


ドクターマーチン ブリードプルーフホワイト

個人的にはミスノン W-20を使用。


ミスノン W-20
水性のインク(墨)の修正には向かないのですが、速乾性で筆もついているので、重宝しています。(ただのめんどくさがりとも…。)

【枠引きのペン】
マンガのコマの枠を書くためのペン。
ロットリング、からす口などがある。
最近はミリペンという便利なものがあるので、そういったもので引いても良い。
ミリペンは顔料系の黒のものが良い。
油性のミリペンは紙ににじむし、水性のミリペンは消しゴムをかけると薄くなるので、かすれの原因になる。
グレー(濃いグレーであっても避けたい)やセピアの色は使わないこと。


マルチライナーSP 0.5
太さの好みは自由。

個人的にはインクカートリッジ式のラピッドグラフ0.6mmというものを使用。



ラピッドグラフ0.6mm
個人的な憧れで買った。

【筆】
ツヤベタや黒で塗りつぶす時に使う。
ツヤベタは面相筆が良い。
面相筆にもピンからキリまであり、安いものだと毛先が揃っておらず、ツヤベタが綺麗に表現できないことがある。
最近は筆ペンで済ます人も。

かくいう私も筆ペンで済ませてしまう人間。
筆ペンは薄いものがあったりするので、濃さには注意しておきたい。

@-マンガの道具紹介:ペン先・ペン軸

宇部流ですが、アナログマンガ原稿の描き方講座です。

次に進む前に道具の一部を紹介しておきます。
ここに紹介する道具は個人的に使っているものの一部ですので、道具は個人の好みによって揃えてください。

【ペン・ペン先・ペン軸】
Gペン、丸ペン、かぶらぺん(さじペン)が主流。
主に主線はGペン、かぶらペンが使われ、
細い線、背景などは丸ペンでペンが使われる。
ペン先は太くなってきたら交換するが、個人の好みもあるようで、どこが交換の目安か私はあまり分かっていない。
プロの漫画家で1~3ページで交換ではないかと思っている。
私は線にこだわらないので、10Pぐらいは意地で使い続けたりします。(ちょい無謀か?)
ペンというのは慣れるまでは思ったよりも使いにくいもので、ペン慣れするまでそれなりに数をこなす必要があるのと、相性によってはいつまででも書きにくいというのが案外落とし穴。
ただし、慣れるとミリペンなどよりもかえって綺麗な線が描けるようになる。

・Gペン
強弱のある線を描くのに向いている。
主に主線(人物)に使われる。
メーカーによってペン先に個性があり、メーカーが違うと描けなくなるという人もいる。
個人的には日光のGペンを使用しており、描きごこちはやや硬めで、ゼブラの方が柔らかい描きごこちという感想を持っている。
他、タチカワなど。


日光のGペン先

・かぶらペン
均一線を描くのに向いている。
背景などを描くときに使われたりする。
人によっては主線に使うことも。
私はこのペンをめったに使わない。

・丸ペン
細い線を描くのに向いている。
主に目や髪などの細い線や、背景などを描くときに使われたりするが、
丸ペンオンリーでペン入れしてしまう人もいる。

丸ペンで主線を入れる際に注意しておきたいのは、あまり細い線が主線だと印刷に出にくく、1枚の原稿にベタを多用しているにも関わらず、細い線で描いた原稿などは印刷所が苦手がるということ。
この場合、細い線にピントをあわせるか、ベタにピントをあわせるかになってくるが、どちらに合わせるかは印刷所の好みと傾向によって変わってくる。
細い線にピントをあわせた場合、ベタがかすれてきれいに出ないことがある。
ベタにピントをあわせた場合、線が飛ぶことがある。
個人的にはゼブラの丸ペンを使用。

ゼブラの丸ペンAタイプ
ゼブラの丸ペンはAタイプとEタイプがあり、Eタイプの方が腰が柔らかい。
他タチカワ、日光など。
丸ペンはGペンのペン軸は使えず、専用のペン軸を使う。

ペン全般に言えるが、マメに掃除しないとインクが固まり、ペン先が外れなくなることがある。
(その場合はペンチなどで引っこ抜くしか…。←経験者)

@-マンガの道具紹介:インク・墨

宇部流ですが、アナログマンガ原稿の描き方講座です。

次に進む前に道具の一部を紹介しておきます。
ここに紹介する道具は個人的に使っているものの一部ですので、道具は個人の好みによって揃えてください。

【墨・インク】
真っ黒のものを使うのが基本。水で薄めたものや証券用インクなどは向かない。
なお、インクは他のものや同種の古いインクを混ぜると化学反応をおこすので、混ぜないこと。

人気があるのは開明墨汁(水性のホワイトをかけるとにじむので、注意が必要。)、パイロット製図用インクなど。


開明墨汁



パイロット製図用インク

個人的にはカイメイのドローイングゾルKを使用。
黒色度が高く、乾きがはやい。コピックの主線にも使える。



ドローイングゾルK

4-マンガ原稿の描き方(ペン入れ)

宇部流ですが、アナログマンガ原稿の描き方講座です。

原稿用紙に下書きが済んだらペン入れです。(ペン入れの前に枠線を先に入れてしまいましょう)
丸ペンやGペンなどのつけペンで、真っ黒の墨やインクでペン入れするのが基本です。
手軽な方法としては、ミリペンなどで描く方法があります。

ペンの入れをしていくコマの順番としては、左のコマから右のコマへとペン入れします。
右→左だと、こする可能性が出てくるからです。
が。
私は左→右の順番を守れたことがありません…。(爆)

あと、これは個人的な流れなのですが、私は人物にペンを入れてしまってから背景を入れていきます。
背景も同時にペン入れすることもアリだと思います。
好きな方法でペン入れしていってください。

丸ペンは細い線が描けるので重宝しますが、あまりに細い線は要注意です。細い線はかすれてしまって印刷に出ないことがあるからです。
今回は目、髪、小さな人物は丸ペンで、顔、大きな人物、服はGペンでペン入れしてあります。

薄墨を使いたい場合は、印刷所でアミカケ(別途料金が発生します)をしてもらうか、コピーしたものを貼りましょう。
ただし最近のコピー機は性能が上がったおかげでグレーが再現できるようになっており、コピーで再現できた薄いグレーが印刷では再現できないということもありますので、注意が必要です。
個人の技ですが、薄墨で描いた絵の上から薄いトーン(60線10%~20%ぐらい)を前面に貼ると、アミカケっぽい再現をすることができます。

マンガペンやパイロットのHi-TEC-Cなどでペン入れすることも可能ですが、消しゴムをかけた際にこすれたり、薄くなったりしないように注意しましょう。

3-マンガ原稿の描き方(原稿用紙)

宇部流ですが、アナログマンガ原稿の描き方講座です。

同人誌には同人誌サイズの原稿用紙と、プロ・投稿用の原稿用紙がありますので、特にこだわりのない方は同人誌サイズを使うといいでしょう。

(デリータ135kg)


(アイシー110kg)

厚さは好みです。
私は厚手が好きなので135kgを使っていました。トレスが多い方は好みによりますが、110kgがいいでしょう。
なお、これ以外の厚さは既成の原稿用紙が市場に出回っていないのもありますが、あまり使わない方がいいでしょう。

枠線が入っているものと入っていないものがありますが、初心者の方の場合は枠線が入っているものの方をオススメします。
台詞は内枠(一番内側にあるライン)に内に書くのが基本です。

また、まれに紙密度の粗いの原稿用紙があり、ペン入れした段階でインクがにじむものがあります。(市販のものではあまり見受けられないですが)

そういった原稿用紙は使わないようにしましょう。

同人誌サイズ(A4)はプロ・投稿用サイズ(B4)と比べて紙のサイズが小さいのが特徴です。
面積が狭いとトーンの消費などが少なく、縮小率をさほど気にしなくてもいいというメリットがあります。
基本的に83%縮小したものが美しいとされており、同人誌サイズで言えば大体A5本、プロ・投稿用サイズでB5本ぐらいの縮小率がいいといわれています。

なお、原稿を描く際には同人誌サイズとプロ・投稿用サイズをごっちゃまぜにしないようにしましょう。(合同誌の場合は原稿サイズを指定しましょう)
サイズがごちゃまぜの場合、別途料金を取られることがあります。
また、サイズほど気を使う必要はありませんが、メーカーによって枠線の規格サイズが違うことがあるので、できるだけ同一メーカーのものを使うようにしたいものです。

2-マンガ原稿の描き方(下書き)

宇部流ですが、アナログマンガ原稿の描き方講座です。

ネーム、絵コンテが済んだら下書きです。
下書きは鉛筆で原稿にそのまま描き込む方法、原稿の裏に描いてトレスする方法、別の紙に描いてそれをトレスする方法などがあります。
マンガの描き方などによくある方法は鉛筆で原稿にそのまま描き込む方法です。

トレス台を持っていない方はこの方法になります。
この場合はあまり硬い芯のものを使うと原稿に凹凸ができてしまうのと、消しゴムをかけるときに気をつけないと、原稿が汚れることに注意を払う必要があります。

私は消しゴムかけが激しく嫌いなので、別の紙に下書きを書いてそれを原稿用紙の裏に貼りつけて下書き完了としていました。
(それをトレスしてペン入れするのです)
この方法、下書きの手間が大幅に省けるし、やり直しも原稿用紙を替えるだけで済むのがいいのですが、原稿用紙が厚いと(135kgの原稿用紙など)、下の線が見えにくいのと、紙がズレたりと、ペン入れ後、気がつかないうちにゆがんでたりすることがあります。
自分の好みにあった方法にしてみてください。

1-マンガ原稿の描き方(ネーム)

マンガの描き方1

宇部流ですが、アナログマンガ原稿の描き方講座です。
途中、原稿を掲載していますが、こりゃ一体何のマンガだ?
とかいうツッコミはなしです。(笑)

まずマンガを書くにはお話を作らなくてはなりません。
話を作る時点のものはネームと呼ばれます。
ネームの描き方は特に基準はないのですが、私の場合はB5の落書き帳片面に話のはじめから順番に書いていきます。
1P1枚です。
この方法はミスした時にそのページだけビリッと破って捨てることができるのがメリットですが、見開きの構成を考えづらいのが難点です。
見開きを考える場合は奇数ページを右に、偶数ページを左に、この2枚を並べて考えます。

話をどんどん描いていきます。
書き込みの具合は個人の自由で、絵の構成もしながら進められる人は構成と同時進行してもいいでしょう。
プロのマンガ家さんはこの状態で打ち合わせをされるので、それなりに書き込まれる方もいらっしゃるようです。

ネームや絵コンテ、原稿などを書く場合、どの状態でもいえることですが、必ず紙のどこかにページ番号をふっておきましょう。
私はネームの場合は真ん中の下に番号を書きます。
原稿の場合は裏、もしくは原稿用紙にページ番号をかくところがあるので、そこに書きます。
そうしないと、後で分からなくなることがあります。
(書いた本人でさえどのページだか分からなくなることがあるのです。)

私のネームは絵コンテも兼ねていますが、ネームはストーリーだけを考え、
絵の構成などは絵コンテで行うといった方もいらっしゃいます。

私のネームは超ラフです。
人に読ませたら文字は読めない、絵は誰だか分からないネームです。(上参照)
絵はアタリ、セリフも忘れない程度の走り書きです。
なので、時間が経つと(2ヶ月もすると)書いた本人ですら誰が何を言ってるのか分からなかったりします。(爆)

私はこの状態で人に読んでもらうことがあります。
その方がいい話ができるからです。
(でも結局汚くて、相手も良く分からない状態でコメントくれることも…。)

同人は好きな話を好きなだけ描けるのがメリットですが、その分話が冗長になりがちです。
特にコレは必要ないな…と思うエピソードをカットすることも覚えた方が、メリハリのある話になります。

ネームを書くことをネームを切るともいいます。
最近はネームノートという便利なものも出てきていますので、場合によっては使い分けるのもいいでしょう。