初心者のための同人誌作り方講座「同人師。」

3年間同人活動を行った元同人作家が伝えるコピー本、オフ本、ペーパー等の、同人誌の作り方サイトです。

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カテゴリー:本を作るその前に

表紙の印刷色を決める

表紙の印刷色は、主に

・華やかなフルカラー(単に4色刷りとも呼ばれます)
・センスが際だつ2色刷り(多色刷りとも呼ばれます)
・コストがかからない1色刷り
・さらにコストがかからないスミ刷り

があります。

私は漫画を書いていたため、表紙に絵をもってくることができました。

なので、表紙は華やかさをもたらすフルカラーが大好きでした。(笑)

同人誌は、イベント会場でぶっつけ(ネットなどで告知や集客をしてない)で売る場合、そもそも通りすがりのお客さんの目にとまって、本を手にとってもらわないことには売れない。という部分があります。

そういう戦略的な意味からも、私は目に止まりやすいフルカラーが好きだったのです。

しかしフルカラー印刷はお金がかかります。

今考えると資金が共同出資だったため、ひょっとしたら、小説書きだった相方には、冷ややかな目で見られてたかもしれません…。(^^;)怖くてとても本音を聞けませんが…。(笑)

それぞれ表紙の印刷色には一長一短がありますので、それを記載しておきます。

表紙の印刷色、それぞれのメリット・デメリット

フルカラー表紙

・フルカラー印刷の表紙のこと。
(基本的にC-シアンM-マゼンタY-イエロー、K-ブラックの4色をかけ合わせてフルカラーを表現します。)
・見た目が華やかで、目をひく。
・1色や多色刷りに比べてコストが高くなる。
・締め切りが早い場合がある。

多色刷り

・一色刷りをしたあと、その上に別の色(2色目)をのせて印刷していく方法です。
(例:紺色でイラストを刷ったあと、赤でタイトルを入れる等)
・多色刷りは、2色が一般的。
・3色以上は、場合によってフルカラーより割高になることがある。
(3色以上を扱う印刷所は少ないです)
・1色刷りより目をひく。
・フルカラーに比べて華やかさに欠ける。
・細い線だとズレが起きやすい。
・締め切りが早い場合がある。

1色刷り

・色インク1色だけで印刷した表紙のこと。
(どんな色でも1色だけ使えますが、色によって(メタルカラーや蛍光色など)は割高になることもあります)
・フルカラーに比べてコストがかからないため、経済的。
・印刷所によっては、基本色の範囲内なら、基本料金に含んでくれていることも。
・フルカラーに比べて華やかさに欠ける。
・本文と同時入稿でOKな場合が多い。

スミ刷り

・スミ(黒)1色で印刷した表紙のこと。
・一番コストがかからず、経済的。
・フルカラーや多色刷り、1色刷りに比べて華やかさに欠ける。
・基本的に本文と同時入稿でOK。(印刷所によります)

よく使われている表紙の印刷色

同人誌で主に使われているのは、オフ本の場合、フルカラーと1色刷り(スミ刷り含む)です。

コピー本は、フルカラーとスミ刷りが一般的です。(コピー本の色1色は、フルカラーと同じ金額を取られます)

表紙の印刷色については、自分の好みと、書く労力と、経済状態を相談して決めてください。

何故表紙の印刷色を先に決めておくのか

印刷所にもよるのですが、フルカラー表紙の場合、本文よりも締め切りが早いところが結構あります。

特に表紙印刷専門の関西美術印刷さんを使う場合、印刷期間+印刷が済んでから提携先の印刷所までの送付期間+本文印刷期間も含めると、相当早く入稿する必要があります。

こういった納期の関係で、フルカラー印刷にする場合、本文よりも先に表紙にとりかからなくてはならない。

といったことが発生してきます。

これは、本文にかかってから表紙のことを考えていたのでは間に合いません。

先に表紙の印刷色を決めた上で、表紙の印刷所スケジュールを確認する必要があるのです。

また、フルカラーと、多色刷りと、単色刷りとでは、表紙の描き方が全く異なってきます。(アナログ原稿の場合)

※最近はデジタルで表紙を作る人も増えたので、デジタルの場合は、カラーをモノクロ化するのもアリですが、わざわざカラーで描いてモノクロにしたい人はそうはいないかと。^^;(非常手段ですよね)

こういったことがありますので、表紙の印刷色は先に決めておきましょう。

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コピー本の作り方

同人誌の本の印刷方法を決める

印刷方法にはいろいろあります。

基本的に本になれば、どんな方法で印刷してもいいのです。

現在同人誌は主にオフ本とコピー本が主流です。

オフ本とはオフセット印刷機で印刷した本のことです。

オフセット印刷機は印刷屋さんにある印刷機と思ってくれて差し支えありません。

(注:近年はオンデマンド印刷機も増えてきたので、一概に印刷所にある印刷機がオフセット印刷機と言えなくなってきました…。^^;)

オフセット印刷は、版をつかって、インクで刷ったもので、仕上がりが美しいです。

コピー本は、文字通り、コピーしたものを本にしたものです。

最近ではプリンターも普及してきてるので、プリンター本とかもアリですよね。

下に主な印刷方法の特徴をまとめました。

同人誌の本の印刷形式(主なもの)

オフ本(オフセット印刷本)

・印刷所で版とインクを使ってオフセット印刷機で印刷してもらう本。
・仕上がりが美しい。
・大部数を刷るのに向いており、部数が増えるほど1冊あたりの単価が安くなる。
・小部数には割高。
・元手がかかる。(最低でも1万円ぐらいは必要かと)
・締め切り厳守。

コピー本

・コンビニ等のコピー機でひたすらコピーして製本した本。
・小部数に向いている。
・元手がかからない。
・締め切りをギリギリまで延ばせる。(当日な猛者もちらほら…。笑)
・大量の本を刷るのには向いていない。
・製本に手間がかかる
・ページの多い本には向かない。(見栄えがキレイなのは36Pぐらいまで。がんばれば40PぐらいまでOK。それ以降はホッチキスが通らない。)

オンデマンド本(オンデマンド印刷)

・一部の印刷所やセルフコピーサービス屋に置いている、データを必要なだけ印刷(プリントアウト?)する方法
・小部数に向いている。
・印刷所にオンデマンド印刷を頼む場合、ページの多い本でも小部数発行が可能。
・一冊あたりの単価が何部刷ってもほぼ同じ(場合によってはオフセット印刷の方が安くなる場合もある)
・品質はコピー機並。(近年は品質が上がってきた)
・アナログまんが原稿の場合、スキャンして取り込むためか、独特の粗さが目立つことも。

プリンター本

・プリンターでひたすら出力!
・小部数に向いている。
・1枚あたりの印刷コストが高い。
・レーザープリンターだとコピー本との差がわからないものも。
・インクジェットは紙によってにじむので、保存に向かない。(個人的に普通紙にインクジェット印刷したものはおすすめしません)

印刷方法を決めるときの基準

私はページ数が多い場合はオフ本、ページ数が少ない場合はコピー本を基本に作っていました。

部数が多い方は、ページ数を問わず、オフ本がオススメです。

ページ数が多くて発行部数が少ないときは、オンデマンド印刷がオススメです。

それから急ぎのときは、コピー本です。

コピーしにいく間もないときは、プリンター本です。(笑)

それからコピーとプリンターの複合。

という手もあります。

インクジェットプリンターはインクに蛍光成分を含むため、表紙をカラープリント(光沢紙)すると綺麗なのです。私は表紙をインクジェットプリンター出力、本文をコピーという形のコピー本も出していました。

印刷方法と部数の目安

部数についてはまた別のページで詳しく記載しますが、印刷方法と部数は切り離せない部分がありますので、少し書いておきます。

初心者の方は、はじめてのイベントの場合、自分の本が何部売れるかの目安がつかないと思います。

まずはコピー本で本を作り(ページが多い場合はオンデマンド)、小部数(10〜30部)からはじめるのがオススメです。

オフセット本からはじめてもいいのですが、オフセット本は最低受付部数が50部、通常は100部からと、初心者にとって部数の敷居(そして資金の敷居)が少し高いのが難点なのです。

オフセット本は印刷云々以前に、まずこの部数を売り切れるかどうか?

という問題が出てきますので、はじめはコピー本で様子を見るのをおすすめします。

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コピー本の作り方

同人誌の本の仕様を決める

さて、本を作る前に、基本的な仕様を決めてから取りかかるようにしましょう。

同人誌を本の形で作るには、どうしてもお金がかかります。

予算内で本を作るためには、原稿に入る前に、ざっくりでもいいのでおおまかな仕様を決める必要があります。

予算から仕様を決めてもいいですし、仕様を決めてから予算にあわせて微調整するのでもどちらでも大丈夫です。

おおまかな仕様を決めてから、譲れるものと、譲れないものを調整しながら進めていくようになります。

本を作るにあたって、原稿に入る前に決めておくといいものは、下記通りです。

基本的な仕様を決める項目

1-印刷方法

2-表紙の印刷色

3-本のページ数

4-本のサイズ

5-発行部数

6-発行日

私は2人サークルをしていたので、この仕様の段階で全体像を決め、その後、それぞれの持ちページを配分してからとりかかっていました。

といいますか、これを決めないと編集側(主に私が編集をしていた)が何も進められないのです。

お金の調達の問題とか(2人で出し合うので、事前に相方に正確な予算を告知しておく必要があった)、締切日の問題とか(原稿をもらってノンブル打ちなどの作業があった)、穴埋めページ作成の問題とか。

本を作る上で決めるべきこと、原稿以外にすべきことというのは、案外多いものです。

これらは原稿制作に取り掛かって、締め切り直前に考えたり決めたりするのでは、慌ててしまってることも多く、思ったとおりに事が運ばないことがあります。

ページ数などは実際に書いてみないとわからない部分もあります。

それでもこれらを決めてとりかかるのと、そうでないのとでは、進行に差がでてきますし、最後に慌てなくてすみます。

ざっくりでもいいので、仕様を決めてから制作に入りましょうね。

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コピー本、オフ本共通の同人誌制作の流れ

イベント行くと無性に本を作りたくなるんですよね。

え、私だけですか?

本を作りたい衝動に駆られたら、作っちゃいましょう!

同人誌は萌えこそ命です。

萌えが鮮度を保っているうちに作っちゃいましょう。(笑)

制作の流れ

さて、まず本ができるまでの流れを把握しておきましょう。

1-本の仕様を決める

2-原稿制作

3-印刷前の準備

4-印刷

基本的にはこの流れで作業していくことになります。

これはコピー本、オフ本共通です。

あくまで私流の同人誌制作方法なので、流れを理解したら、後は自分流にアレンジしてくださいね。

それではさっそく次は具体的な流れを説明していきます。

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